巨大分子系の電子状態理論の開発 ? Giant SAC-CI法

GiantSystem
 SAC/SAC-CI法は、巨大系に必須な理論的要請を満たしており、 我々は、SAC/SAC-CI法を基に巨大分子系の電子状態理論を展開しています。 分子性結晶や生体系などの巨大分子系を精度よく扱うことができるSAC/SAC-CI理論 である、Giant SAC-CI法を開発しています。
 
 全体系を部分系の集合という観点で捉えることで、 巨大系の計算が現実的になりました。 大規模な分子性結晶の励起状態と光誘起相転移などの現象、生体反応における蛋白質の役割や、 しばしば化学反応の鍵となる溶媒効果を理論的に解明したいと考えています。
 

References
  • Symmetry-adapted-cluster/symmetry-adapted-cluster configuration interaction methodology extended to giant molecular systems: Ring molecular crystals, H. Nakatsuji, T. Miyahara, R. Fukuda, J. Chem. Phys. 126, 084104 (2007).